イラク問題秀0430さんの日記よりhttp://plaza.rakuten.co.jp/ksyuumei/ イラクでの日本人人質事件 (2) 04月09日(金) 昨日もまた大きなニュースが飛び込んできた。 「3邦人イラクで人質、自衛隊撤退を要求」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040408-00000014-yom-soci 日本人がテロの直接の標的にされたという衝撃もさることながら、たった3日しか時間がないということが大変なことだと思う。日本の社会システムというのは、決定までに非常に長い時間がかかるのが常だから、たった3日では、決定が出来ずにずるずると事が進行していくという心配がある。 この事件は、いくつかの重要な事柄を我々に教えてくれていると思う。 「自衛隊撤退要求は拒否 政府、早期救出に全力」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000001-kyodo-pol という記事によれば、福田官房長官は「自衛隊はイラクの人々のために人道復興支援を行っており、わが国が撤退する理由はない」と語ったらしい。連日サマワからの報道は、自衛隊がいかに現地の人との交流に力を入れているか、現地の人がいかに自衛隊を歓迎しているかと言うことに関するものばかりだった。しかし、サマワ以外のイラクの地では、連日反米勢力と占領軍との武力衝突のニュースが報道されていた。 同じイラク国内の出来事とは思えないような、サマワだけが特殊な地であるというような印象を受ける報道だと僕には感じられた。しかし、この人質事件は、サマワも特殊な場所ではなく、他のイラクの地と変わらないところなのだと言うことを教えているように思う。そして、日本は「人道復興支援」だと言っているが、すべてのイラク人がそのように受け取っているわけではないと言うこともこの事件は教えてくれている。それからもう一つ、日本だけが特別に好感を持たれている国だという幻想も打ち砕いてくれた。 さらに、この事件の対応によって、日本の立場というものがより鮮明に世界に印象づけられることになる。これまでの流れから言って、政府がひっくり返らない限り撤退と言うことにはならないだろう。スペインのように政権交代があれば別だが、アメリカの同盟国として、アメリカを支援する立場を強く表明している小泉政権としては、撤退と言うことはあり得ないと思う。 今までは、アメリカの占領に加担するという面を薄めるために、「人道復興支援」という面を強調してきたが、この事件によって、占領軍への加担であるということが明らかになるのではないかと思う。アメリカ軍も、事態の重大性を認識し、あらゆる協力を惜しまないと言ってきているが、それは撤退しないという条件の下でのものだろうと思う。 ここで日本が撤退すればアメリカにとっては大きな打撃になる。テロリストの戦術が成果を上げたと言うことになるからだ。「テロに屈しない」と言うことを宣言している以上、テロに屈したように見える撤退はどんなことがあろうとも出来ないことだろう。もしそれをするならば、小泉政権が崩壊し、政権交代をした政府がやらなければならないということになるだろうと思う。 今後の問題の焦点は、自衛隊が撤退しないと言うことを前提に、どれだけ日本政府の方に外交的手腕を発揮できる余地があるかという点だ。「テロリストとは交渉しない」と言うことになれば、何もせずに3人の日本人を見捨てるような形になる。このように見られるのは政府としても避けたいのではないか。何らかの交渉をして妥協する道を探れるものだろうか。 努力したにもかかわらず、相手側が非道だったために犠牲が出たというイメージを作ることが日本政府の戦略になるかもしれない。しかし、3日間でそれだけのことが出来るかどうかは疑問だ。この時間的余裕のなさが判断のミスを呼ぶかもしれない。 3人の日本人は、その経歴を見る限りでは、占領軍に加担するためにイラクへ来た人たちではない。 「<イラク日本人拘束>拘束された3人の経歴」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000077-mai-int むしろその逆に、イラクの反米勢力にとっては、かえって味方となる位置にいるような日本人だ。今までイラクで犠牲になってきた民間人は、民間人とはいえ占領軍に加担してきた人たちであったように僕は記憶している。最初の日本人の犠牲になった外交官2名も、占領軍との連携の仕事に従事していた。先日犠牲になったアメリカの民間人も、形の上で軍人ではないというだけで、実質的には軍人といってもいいような警備会社の人間だった。 今回は、全く純粋な民間人ということになる。しかも占領軍とは関係なく、むしろ反対の立場の人たちだ。そのような人たちをねらうと言うことは、テロリストの側にも失敗を招くことにならないだろうか。政治的な意図を読み違えていたら、かえって逆効果を招くことにもなるのではないだろうか。 「<イラク日本人拘束>福田官房長官が会見 自衛隊撤退は否定」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000099-mai-pol という記事の中で、福田官房長官は次のようにも語っている。 「自衛隊をイラクに派遣した政府の責任を問う質問には「自衛隊派遣をしなければテロは起こらないのか。テロはどこにおいても起こる。まず今やるべきことを考えるべきではないか」と反論した。」 時間的な因果関係としては、 自衛隊の派遣 → 日本人を標的にしたテロの発生 ということが起きた。この間に、論理的な因果関係が存在するかどうかと言うことが問題だ。もし論理的につながりがあるのなら、このテロは、自衛隊の派遣が引き起こしたと言うことになり、それを決定した政府に当然の責任があるということになる。このテロを予見し、防ぐことが出来なかったと言うことに関する責任だ。 福田官房長官が言うように、テロはどこにでも起きるものであり、自衛隊の派遣があろうがなかろうが起こるものであるのなら、これは予期せぬ事件であり、政府の責任は、その「発生」に関してはないと言うことになるだろう。これからの対処に関しては責任があると思うが。 この因果関係に対しては、多くの人が指摘していたように思う。当然その危険を考慮に入れなくてはならなかったのではないかと僕は思う。だれもそのことを言っていないのであれば、事件は予想外のことだろうが、何人もの人がその心配を語っているのであるから、その間には当然論理的な因果関係があって、それを心配する人がたくさんいたのではないだろうか。 「まさか本当に起こるとは…防衛庁、官邸に激震走る」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040408-00000116-yom-soci この記事にあるように、もし本当に予想外だというのなら、その程度の予想も出来なかった能力の低さを批判する必要があるのではないだろうか。日本政府がどのような対応をするかはまだ未知数だが、事件の発生についても政府には大きな責任があると僕は思う。 出来れば、テロリストの側の政治判断で、3人の日本人はむしろ彼らの側に立つ人間だと言うことを理解して処刑を思いとどまるような方向に向かって欲しいと僕は思う。あの3人を処刑すると言うことは、むしろテロリストの側の非道を印象づけることになり、日本の世論をテロリスト非難へと大きく傾けるのではないだろうか。 そうなると、日本もテロとの戦争に本格的に入り込んでいってしまうのではないかという感じがする。テロリストの側は、無差別に日本をねらうようになるだろうし、それに対抗するために、日本はイラクでの人道復興支援という仕事よりも、テロの鎮圧の方に力を注がなければならなくなるのではないか。 テロというのは、その行為だけを切り離して見ていると、非道な犯罪としてしか見えてこない。しかし、それを歴史的な文脈としてとらえると、それがなぜ発生してきたかという原因をたどることが出来る。その原因の連鎖をどこかで断ち切らない限り、虐げられる人間が存在し続ける限りテロはなくならない。 テロリストを根絶するための闘いは、テロリストの起こす犯罪と同じくらい悲惨で非道な暴力を伴うものだ。その連鎖の中に、日本が組み込まれていくかどうかの分岐点に今立たされているような気がする。果たして日本の世論はどちらを選ぶだろうか。 テロリストが、日本人3人の処刑を思いとどまってくれるように、僕は強く願っている。 69’n rollさんの日記 http://plaza.rakuten.co.jp/tomojohn/diary/ 生きたまま焼かれる (5) 04月09日(金) イラクの3人の日本人が生きたまま焼かれる! この映像を見て! かわいそうに! このままでは3人の人質は無残にも殺される。人道支援のために訪れた無辜の市民かどうかなんて、テロリストの奴らには関係ないのだ。 日本のテレビ報道は、テロリストグループが3人を「殺害する」と警告していると伝えていた。昨夜の深夜あたりから、それが「燃やす」に変わった。しかし、英語で書かれた原文には“ burn them alive ”とある。 生きたまま焼くということでしょう? 冒頭で紹介したEURO NEWSの映像には、人質が首元をおさえられ、ナイフで喉を撫で回され、手で必死にかばおうとするも、恐怖で震えて力が入らない様子が映し出されている。目元だけは黒く塗りつぶされている。恐らく局側の配慮だろう。 ああ、平和な国に生きている人間だったら決して見ることのない地獄を見ているのね。あなたの目は、私たちの地獄への入り口。私には見える。かわいそうに。涙が出てきてしまった。 四の五の言わずに、早く自衛隊を撤退させろ! テロリストに屈したら、世界中で同じようなことが繰り返される? そういうアンタは確かに賢いが、人の命をなんとも思わない冷血漢と言われても仕方あるまい。 「人の命は地球よりも重い」! よど号事件のときに、こう言って犯人グループの要求を呑み、超法規的措置により獄中の仲間を釈放したのが、いまの福田官房長官のお父さんであるが、後になってこの言葉は揶揄されることも多かった。奇麗事だと。 この言葉の真意は、1人の人間の命の重さは、別の誰かより軽いとか、千人より1人は軽いとか、そういう比較を決して許さないものだということだろう。 どんなに非論理的であろうと、非現実的であろうと、人間には「比較しえない」ものがある。 確かに3人は戦場の危険を甘く見ていた。愚かだった。しかし、だからといって焼き殺されていいのか。 自衛隊の皆さん、職場放棄して帰って来い! 軍隊じゃないのなら、懲罰を恐れることはない。おかあちゃんが、あなたがたの帰りを待っている。砂漠よりも、おかあちゃんの腕の中のほうがずっといい。 憎むな。殺すな。裸になって、愛する人が待つベッドに飛び込め。戦争は嫌だ。戦争をするヒマがあったら、メイク・ラブしよう。ラブ&ピース! 自衛隊は戦争じゃなくて、人道支援のためにイラクへ行っただと?そういうアンタは、ヤー公がクリカラモンモンで「奉仕活動でえす(はあと)」と言って来たら、自分たちの町に迎え入れるか? キモチ悪いったらありゃしない。 イラクの人たちは、軍服を着た人間ではなく、白衣を着たドクターやナース、札束のうなるスーツケースを抱えた雇用主を待っている。 小泉政権は、「見殺し政権」として歴史に刻まれるだろう。 だまされるな! 奴らは平凡な無名の市民の命なんて、虫けら同然にしか考えていないのだ。 Re:生きたまま焼かれる(04/09) 弓姫さん ご家族もあの映像を見ていますよね。子供が生きたまま焼かれる? 自衛隊がそもそも どういう基準で設立になったのか。 尊い命が消えそうになっているのに理由にならない?人道支援の「人道」って何を以って言っているの? 信濃毎日新聞に「今回の派遣は戦争にいったのでは無いが、相手がどう受け止めているかが問題だ」(簡略しました)とあったが本当にそう思う。もし自分の肉親友人が死んで相手国の(同盟国も一緒ですよね)人に救援物資もらって即効ウェルカムになれますか?しかも情報が全く入らない状況の中・・・。 市民の気持ちも考えないのに「テロに屈するな」って簡単に言うのは…。 戦争で傷つき荒んだ状態に 油を注いでいるだけでは? アメリカの味方じゃなく人道支援ですと言うならば その証拠に早く撤退すべき。 でも…分かってても動けない自衛隊員も居るかも知れない。だって署名活動とかすぐやって 啓蒙活動すればいいのに動かない私もここにいますから…。 悩んでるような時間は無いと思いますがこういう問題が起こらないと動けないのも問題だけど それでも動かない政府って…。 そういう人たちをTOPに選んだ自分にも責任あると思います。 正直このNEWSを聞いた時 安易に「ボランティアって言ってもなんでそんな危ない所に行くんだろう」って思いました。 でも きっと そういう危ない場所にこそボランティアを必要としている人が居て 政府が動かないから団体もしくは個人が動いているんですよね? ボランティアについては 様々な意見があると思いますが「そんな場所に行くからこんな事になる」なんて意見だけでは言うべきでは無いと思う。 軽率な意見は言いたく無いので うまく締めくくれませんが ぜひこのHPを友人達に紹介したいと思います。 長くなりすみません。 69' rollさんのおっしゃる通りです。 人の命は 本当に重いと思います。 そして心も。 (4月9日16時8分) ----------------------------------------- 私たちは無力です。でも、できることはあります。 ----------------------------------------- このメールは、かめおかゆみこの発行する 日刊メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」ならびに、 週刊メルマガ「ドラマ教育ネット」「かいしん倶楽部!」 「ばっちゃん×タオのいろは歌」の読者のみなさんに、 同時配信しています。 重複されたかた、ごめんなさい。 緊急発信です。どうぞ、ご理解ください。m(__)m 今朝から、ずっと、胸の騒ぎがおさまりません。 イラクで拘束されている日本人3人をめぐる話題が、 ネット上でも、飛び交っています。 政府が発表しているよりも、はるかに多くの情報を、 私たちは、そこから得ることができます。 かつての戦争の話をするとき、 「あのときは、どうすることもできなかった」 と、当時を生きたひとびとの多くは語ります。 私たちも、10年後、20年後、 同じ問いに、同じこたえを返すのでしょうか。 「2004年4月9日、イラクで、 民間人3人が拘束されたとき、 私たちには、どうすることもできなかった」と。 本当に、私たちには、何もできないのでしょうか。 何もできないのではなく、 何も(知ろうと)していないのではありませんか。 どうか、ひとごととして見過ごさないでください。 いま、拘束されている3人は、 イラクに害を及ぼすために行ったのではありません。 身を投じて、現地の情報を取材しに行った ジャーナリストであり、 イラクの子どもたちのケアをずっとおこなってきた 平和活動家であり、 劣化ウラン弾の調査をつづけてきた、 まだ18歳の青年なのです。 今回の犯行声明を、思い出してください。 「イラクのイスラムの息子たちは日本人と非常に 良く、深い関係を持っていた。しかし、あなたた ちは我々の子どもを殺し、尊厳を踏みにじる米軍 を支持する残酷な人間になった。 あなたたちの3人の子どもは我々の手に落ちた。 選択肢は二つ。イラクから部隊を撤退しろ。さも なければ、殺害する。放映から3日以内に選択しろ」 相手の非道を非難することは、もちろんできます。 でも、政府が自衛隊派遣をおこなわなければ、 3人に、今回の危害が及ぶことはなかったのです。 自衛隊派遣のあと、テロ組織が、 日本を標的にするとのメッセージを出しました。 そのため、いま、 身の回りでは、何が起こっているか。 国内の(少なくとも私が知りうる首都圏の) どこの電車のホームにも、通路にも、 24時間、警察官があふれかえっています。 テロはいつ、どこであるか、わかりませんから、 最低限、イラクに自衛隊を派遣しているあいだは、 こんな状態がつづくわけです。 不況で、お金に困っているひとがわんさかいるなか、 いつ、どこで、起きるかわからないテロのために、 毎日、湯水のように税金が使われているわけです。 日本政府が、自衛隊派遣を決めなければ、 こんなお金は、使わずに済んだはずです。 いま、自衛隊派遣のために投入されている予算は、、 300億とも400億とも言われています。 けれども、現地でいま、自衛隊がやっていることは、 1万6000人分の水を給水しているだけなのです。 NGOにまかせれば、年間1億円以下の予算で、 10万人分の水を給水できるのです。(してきたのです) しかも、自衛隊は、武装したアメリカ兵を 運んでいるというのです。 イラク国内における、反米感情の急速な高まりは、 テレビを見ているだけでも、わかるでしょう。 そのアメリカ軍と、行動をともにする。 これで、「復興支援のため」だなんて、 どうして、現地のひとを説得することができますか? あなたが、何を選ぶかは、自由です。 でも、せめて、これらの事実を知ってから、 何をするか、あるいはしないかを、選んでください。 私たちは、無力です。かぎりなく、無力です。 でも、何もできないわけではありません。 以下は、私が知りえたかぎりの情報です。 緊急につき、いちいち、 転送等の許可を得ていないことをお詫びします。 けれども、一般に公開された情報であることから、 無断転載させていただくことにした次第です。 こころに止まるものをお読みいただき、 どうぞ、ご自分の意志で選択してください。 もちろん、何もしない自由も、あなたにはあります。 私もまた、自分にできることをしているだけですから。 ■いま、私たちにできること■ ●音声入り現地の映像(VTR) http://www.videonews.com/ 日本人人質3人のアルジャジーラ映像 気の弱いひとは、こころしてクリックしてください。 もし、あなたの愛するひとが、このような状況に置かれて、 あなたは、「お国のため」といえますか? ●高遠菜穂子さんの仕事 http://www.9love.org/9jyou/fromira9.html イラク人から日本政府に宛てられた手紙 政府が自衛隊派遣を決める前から、高遠さんは、 政府にこうしたメッセージを転送しつづけていました。 ●ネットワーク地球村からのメッセージ http://www.chikyumura.org/campaigns/peace/action/ いますぐできる、6つのアクション 本当に、いますぐできます。 あなたがその気持ちをもちさえすれば。 ここまで、読んでいただいたあなたに、 こころから感謝します。ありがとうございます! 私は、政府を非難するために、 このメールを発信したのではありません。 自衛隊を批判するつもりもありません。 ただ、このことだけは、伝えたいのです。 憎しみからは憎しみしか生まれないと。 私たちは、生まれながらにして、 愛を知り、愛を伝えることのできる存在であると。 重ねて、ありがとうございます。深く感謝します。 政府、自衛隊の撤退要求には応じない方針を表明!? (2) 04月09日(金) 昨日会見した官房長官は、 撤退したら脅しに屈したことになり、 思うつぼだと述べた。 また、今日の報道でも「人道支援の人達を人質にとって、それでイラクの人達はイイんでしょうかねェ」 と言った論調で、あくまで人道支援の為の自衛隊は撤退しないと言うことを強調していた。 それに対して、すかさずアメリカから賛辞の言葉が出る。 本当にこれで良いのでしょうか? まず、これはあくまでも武装勢力、テロ集団が行なった卑劣な行為であり、 一般のイラク国民がどうのと言ったことで考えるべきでは無いと思う。 そしてこれは営利目的の誘拐ではなく、占領軍に加担した日本の自衛隊派遣に対する要求であるのだから、 「テロはどこでも起きる」という政府閣僚の発言には違和感を覚える。 国家の政策に対する性格のものであるから、 単なる犯罪行為と同列に述べるものではも無い。 そして、これはアメリカに盲従した政府の政策に対するものであることも忘れてはならない。 そもそもの目的であった大量破壊兵器(所持)破棄と言う大義名分が、 イギリスや当のアメリカでも疑問視されている。(日本だけが、正当化しているが) そして、それは来る大統領選挙(石油利権も含む)絡みの、 国連の承認を得ていない単独の宣戦布告によって行なわれた戦争に加担する形での 政府の政策に対しての要求なのです。 自己責任と言うが、仕事としてある程度覚悟の上で行っている人もいるかもしれないが、ボランテイアで人道支援していた方にも、それを求めるのはどんなものだろう? 少なくとも僕には、とてもでは無いが、命をかけて国際貢献しようなどと言う真似は出来ない。 人質救出に全力、最大限の努力と言うが 具体的にどの様な策があると言うのだろうか? 「全力を尽くす」 言葉だけなら、どうとでも言える、 具体的にどういう手立てがあると言うのだろうか? 期限は3日しか無いと言うのに。 安全に救助をと言うが、 人質救出に安全なのどということはありえるのだろうか? 交渉を行なうにしても 日本の戦略的外交能力の低さは、言うまでも無い。 でも、この時点で相手が特定されていないのに、 残り少ない時間で、果たして間に合うのだろうか。 日本は過去、ハイジャック事件や、K国の○○事件から考えても、日本はまず、 人命第一と言う行動を取るかと思っていたから、撤退しないと言う発言に、僕は驚きました。 やはりアメリカ中心が何にも優るのだろうか? 政府はこの様な事態になることは 容易に想像出来たことであるのに、 政府の対応を見ると、 何も対策が考えられていなかったと僕の目には映る。 自衛隊に危害が加えられた時のことしか 考えが及ばなかったのではないだろうか? 撤退についてだが、テロに屈する言うが、 湾岸戦争時と異なり、今回のイラク戦争は 国連の承認を経ない行動なのだから、 国際的な信用の失墜は無いと思う。 それにこのことは、日本政府がアメリカに盲従したことが引き起こした結果なのだから、 政府が信用を失墜したとしても自業自得なのであり、 何の事前対策も、シュミレーションも してこなかったのだから、 政府は政権における責任を取ることも覚悟して、 勇気ある撤退をしてほしいと願います。 (自衛隊宿営地にも幾度も砲撃があるのだから、 非戦闘地域と言うおかしな論理も破綻しかけているのだから、撤退する要件も満たされつつあると思うのだが。) 僕は、これ以上、日本が人道支援で無く本格的に戦争に踏み込み、 日本国内が報復のテロの渦に巻き込まれる事態になるまで、 アメリカに盲従する必要は無いと考えます! テロ集団に論理性を説いても、正にバカの壁ならぬ論理の壁があると思います。 論理に疎い日本政府は勿論、米政府も、 もっと論理的な視点で考えてほしいと思います。 僕が大切にしていること 04月10日(土) まず、人質になった3人が 無事である事を願いたいと思います。 今日の日記は、掲示板に書いた事を、 再度ここに書きたいと思います。 その前に、僕の日記より、以下のサイト、秀0430さんの http://plaza.rakuten.co.jp/ksyuumei/diary/2004-04-10 を読んで頂けたら、と思います。 論理に拘った文章、構成、ボリュームと、 とても勉強になります。 賛成、反対を超えて、読んでみる価値が大です。 僕は楽天で、様々な方に勉強させて戴いておりますが、 本当にありがたいです。 ありがとうございます。 続)この件は、現実問題として、もう撤退出来ないだろうし、 撤退したら、確かにテロを誘発させかねませんよね? それが大方の考えだと思うし、正論なのかもしれません。 僕は、それを十分承知の上で、 あえて、書きました。 それは、僕のポリシーが ”命を大切にする、 どんなことがあっても 生き続けること”だからです。 その為、それを実現させる為には、 どのような方法があるか?から考えた時、 ”時間が限られていること”を考慮すると、 交渉相手が特定されていない現状では、 この事も視野にいれるべきだと思い書いた訳です。 あらゆる方法を選択肢として 残しておいた方が良いと思うのです。 (最初から”無い”としたら、余計に 生命の危機になりかねないと思いました。) ホント、政府は、あらゆる手立てを用いて、 全力を尽くしてほしいと願う。 首相も、少なくとも説明責任は果たしてほしいと思います。 本来であれば、3人が自己責任を問われる問題なのも 十分承知しています。 ただ、今回の自衛隊派遣は、湾岸戦争時と異なり、 国連の承認を得ていません。 人道支援と言う衣を着た 大義が存在しない、 ある種日米関係の強化(盲従?)で、 行なわれたことに端を発した事を そしてこのことが戦争、テロの泥沼化に 日本を招き入れようとしていることも 忘れてはならないと思います。 あの様な形での自衛隊派遣をしなければ、 こんな事件も起きなかったかもしれないと 思うと、やはり気の毒でなりません。 人間の生命は、とても尊いものです。 何とかして助けてあげて欲しいと思います。 僕は冷静に分析することは、 確かに大切なことだと考えます。 が、人間の生命ということに視点を欠いた 冷静を通り越して冷酷であってはならないとも 思っています。 そして、僕は一番大切な事は、何事においても お上が言ったことは正しい、 権威があることは正しい、 専門家が言うことは正しい 新聞に書いてあるのだから正しい、 こう考えるのが常識だろう、 この考えが絶対的に正しい、 これしか方法は無い、など、 ”思考停止しないこと”だと思います。 常に考え続けること、 時には大勢とは反対の意見で考えること、 そして自分の意見を常に持つことこそが 大切だと思います。 後、たとえ白票を投じてでも良いから、 選挙には必ず行く事も大切だと思う。 投票に行かないのに、意見だけ言うのはどうか? と思っています。 (依然、膠着状態のままだ。 無事に帰ってきてほしいと思う。) 書き込み戴きありがとうございました。 仰っていることは、もっともだと思います。 が、この件につきましては、先日も書きましたが あくまで生命を第一と考えた時、 どの様に考えるべきなのか? と言うアンチテーゼから、 僕は主張を展開しているわけです。 (04月10日日記参照) つまり、このテーマは、 撤退の是非について論じているのでは無く、 生命を大切にすると言うことを テーマに論を展開していると言うことになります。 (しかも、わずか3日と言う短い時間内と 言う制約条件においてです。 そうしないと生きたまま、 ”焼き殺す”と言っていたのです。 黒焦げの遺体を、引きずり回し、橋に吊るしている あの行為を見て、その脅迫が 現実味を帯びていたから余計、僕は恐ろしくなりました。 生きたまま焼かれる! 僕がもし、その立場だったら!? ただ殺されるのでも、そら恐ろしいなのに…。 今日も透析中足がつりそうになり、危うくの所でしたが、 両足の指先から太ももまで足全体が30分くらいにつり続けている時死にたい位の激痛なんですが、 それが死ぬまで続くとしたら? 僕は、インシュリン注射を毎日4回お腹に注射してるのだが、それを死ぬまで刺し続けるとしたら? 透析時のあの太い針で、 死ぬまでずっと刺し続けられたら?とか、 僕も色々網膜剥離の手術とか痛い思いをした時に、 もう人思いにやっちゃってくれ!なんて思っちゃう時が しばしばありました。 自分にその立場を置き換えて考えた時、 痛みや恐怖は、かなり現実感を持って 想像することが出来ます。 死ぬのでは無く、意思に反して殺されることは、 本当に恐ろしいことだと僕は思います。 ましてや、生きたまま焼き殺されるだなんて、 想像すらつかない!) ある方に教えて戴きましたが、 何を基準で物事を判断するかが大切か?と 僕は考えました。 それで、生命を大切にすると言うことを基準にして、 僕は、この問題を考えてみることにしたのです。 僕は生命について重く受け止めています。 それは、僕が生かさせて戴いているありがたさに 感謝しているからなのです。 僕は、透析になる直前、後少し処置が遅かったら、 死んでいました。 カリウム値が限界的に高く、後少しで心停止寸前でした。 その様な経験をしたからこそ、生きていられる素晴らしさ、ありがたさにとても感謝しています。 昔は、透析は「金の切れ目が命の切れ目」と 言われていました。(悲しい話です) 保険が適用される前は、 それこそ治療に毎月40~50万円掛かる為、 あっと言う間にお金が底をつき、 治療を受けられず亡くなられてしまわれたそうです。 そう、僕は今、医療に生かされているのです。 そして家族を初め、多くの方々の支えで生きていられます。 だから、僕は自分の命も他人の命も、 とても大切にしていきたいのです。 更に言えば、病院に入院していると、 今の医学を持ってしても、 どうしようも出来ない現実もそこにあります。 そういった人達のことを考えたとき、命とは、 とてつもなく重いものだと痛感させられました。 だから、生命の重さをあまり考慮に入れないで、 冷静に分析することに、僕は違和感があるのです。 どうか、ご理解して戴ければ、嬉しいです。 生命の問題として考えれば、米英の大義の無い、 国連の承認を経ない侵攻を強行したことで、 イラクで幼い子供、女性も沢山亡くなられています。 ファルージャでは、1週間で、 600人もの人が無くなっています。 そして、湾岸戦争時にも使用した劣化ウラン弾を使用し、 沢山の人が、がん等の後遺症に苦しんでいます。 改めて考えてみると、そういった 力で押さえつける侵攻とも呼ぶべき 米英の行動が、様々な事態の 全ての発生原因になっていると思います。 その行動に加担する形に映ってしまう自衛隊派遣も、 やはり最初から無理があったと思います。 私達は、当たり前の様に “人道支援”と言う言葉を使っていますが、 立場を変えて、イラクの方から見た場合、 サマワ近郊の住民で無い人、 例えば、北部の人とかも同じイラクの方ですが、 そう言った事情を よく知らない人には、 いくら口で人道支援だと言ったとしても、 それが人道支援とは映らないのでは無いでしょうか? 占領軍の役割を分担していると思われてしまうのも 仕方ないのではないでしょうか? 立場を一つに固定してしまうことは、論証する上で 誤った結論に陥ってしまうことも、しばしばあります。 時には、反対の立場に立って物事を考えてみる。 それについて論証し合うことは、 お互いの成長につながると思うのです。 ですから僕が意見を言う場合も、 “相手は何をテーマにして、論理を展開しているのか”を、 いつも理解する様に努めています。 正論を述べることは勿論大切なことなのですが、 思考をそこで止めてしまうので無く、 あらゆる角度から考えてみることも 大切なことだと思っています。 派遣が行なわれた背景、国際的な枠組み、特措法と言う法律、政府の意思決定等々、 色々と検証・検討していかねばならないかと考えます。 今回の件においても、例えば、日本にいたのに 誘致されてしまった場合だったらどうなのか? そしてそれが、身内だったとしたら、 冷静に分析出来るのか?とか、 (少し暴論で、とても失敬な仮定で、 申し訳ないのですが、恐れずに言えば) 9.11の様に飛行機を乗っ取られ、 要求をのまなかったら、沢山の人々がいる場所に 飛行機ごと突っ込むと 脅された時はどうするか?等々…。 色々と様々な過程でシュミレートして考えたり、 一つの考え方に捉われるので無く、 一つの情報源に踊らされる事無く、 常に考え続けることが、僕は大切だと思っています。 今の自分に何が出来るかは、僕には分かりません。 ただ、たとえ小さい場所であったとしても、自分で考え、 自分なりの意見を形にする。公開日記を書く)ことも、 とても大切なことだと僕は思っています。 (○○さんは、何が出来るとお考えなのでしょうか? もしよかったら、教えて戴ければ勉強になります。) 僕は、自分の頭で考え、常に勉強し続けることで 自分を磨き、借り物で無い 自分なりの独自の意見を持ち続けることが 大切だと思います。 そして自己研鑽を重ね続けていき、来るべき機会に備え、 自分の行動基準を培っていけば良いのでは無いでしょうか? これからも、ご指導の程、宜しくお願い致します。 人質になった家族の一人が会見で言った。 「感情的になったこと反省しています。」 開口一番、謝罪の言葉の後、妹さんの口から出た言葉だ。 それを聞いた時、あまりの気丈な姿勢に、僕は思わず涙が出ました。 最近は、メディアに登場する度、家族の人達はまず初めに謝ります。 当初、会見での家族の発言を聞いた人達から 何故謝らないのか!と言われてきたからだろう。 冷静になれば、謝ると言うことは当然の行為だと僕も思う。でも…。 昨日も書いたが、とてもでは無いが、そんな事を考えられる心境では無かったと思うよ。 当事者では無い僕でさえ、とても普通ではいられなかったくらいの衝撃だったから。 冬山に登山に行って遭難したり、海外旅行で誘拐されたのでは無い。 本当に必要とされる本当の人道支援の為の行動だった。 イラク戦争が始まる前から、給水活動は行なわれていたのだ。 本当にありがたがられていた。 日本人はイラクの人達に、本当に敬愛されていた。 それが…。 イラクの新聞は、自衛隊とは、報道していないのだ。 “軍隊”と、書かれている。 サマワ近郊でしか分からないのだ。 ファルージャでも、軍隊が来たと言うのが、市民の認識なのだ。 しかも、普通の状況では無い。 “焼き殺す”との脅迫を受けていたからだ。 時間もわずか3日しかない。 気が動転して、感情が先に立つのも無理は無いと僕は思う。 本当に謝らなければならないのは、誰なのだろうか!? 今回の事で、まだまだ考える力の無さを、僕は痛感している。 そこで、今日からは、“正解の無い問題”を、解いていくことを 自分に課そうと思う。(不定期) ドラマの感想の後、問題を出します。(基本的に自分にだけど) (尚、あくまでも考えることが、大切と考えるので、 模範解答はありません。ある訳も無い。 正解は沢山あるかもしれないし、 実は無いのかもしれない。) もし、あなたが、自分なりの答え(解決策)が出たら、 掲示板に書いて戴ければ、 ありがたいです。勉強になります。 |